+ Cafe ミュンヘン - ikebowのブログ +

日本人っぽいドイツ人の夫と横浜 → ミュンヘンへお引越し→日本に出戻り!(笑) 4歳と2歳の育児をしながら、高齢育児に疲れた日常のアレコレを綴っています。




7月の読書記録 ☆ そこに昭和がありました :: 2015/08/12(Wed)
8月ももう半ばですが・・
7月の読書記録をUP致します。

7月も1冊だけでした。


「父の詫び状」 / 向田邦子著


     父の詫び状3


里帰り時に、実家の本棚にあって、ドイツに持って来た一冊。
元々は誰の所有物(母?父?弟?)なのかも分からずに。母かな?

向田邦子さんの随筆集です。
向田邦子さんの著書はおろか、脚本を書かれたドラマさえそれと意識して拝見した事が無いのですが、
パラパラっとページを繰ってみて、美しい言葉が目に入りドイツへの帰国の荷物に入れました。

彼女の実体験を書かれていて、昭和の風景がそこにあり、私の子供時代の実家の食卓の風景がふっと
脳裏に浮かびました。

特に気に入った下りは、留守番電話にまつわるエピソード。
以下文章そのままでご紹介させて下さい。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

十年間に間違い電話を含めてユニークなものも多かったが、私が一番好きなのは初老と思われ
る婦人からの声であった。
「名前を名乗る程の者ではございません」
品のいい物静かな声が、恐縮し切った調子でつづく。
「どうも私、間違って掛けてしまったようでございますが。――こういう場合、どうしたらよろし
いんでございましょうか」
小さな溜息と間があって、
「失礼致しました。ごめん下さいませ」
静かに受話器を置く音が入っていた。
たしなみというのはこういうことかと思った。この人の姿かたちや着ている物、どういう家庭
であろうかと電話の向こうの人をあれこれ想像してみたりした。お辞儀の綺麗な人に違いない思
った。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

言葉遣いだけでなく、息遣いまでも美しく思えてしまって。
「ごめん下さい」なんてもう何年も聞いていない言葉です。

それにしても・・上記は、文章は勿論の事、改行位置もそのままで転記したのに、縦書きの文章を読むのとは
何だか違う気がするのは面白いです。

さて、話は変わりますが、先日このブログで知り合ったAさんと初めてお会いしました。
何となく共通点が多くて気になっていた方だったので、お会いできて嬉しいだけでなく、以前私が書いた読書
記録の本のシリーズをお持ちだとの事で、ご親切にお貸しくださってこちらも嬉しくて
ダラけ気味の最近でしたが、気持ちを入れ替えて読書時間を確保して読みたいと思います。
Aさんありがとうございます!


今日も遊びに来て下さってありがとうございます☆

↓いつも応援クリックありがとうございます。↓

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

スポンサーサイト


  1. 本棚
  2. | trackback:0
  3. | comment:2



<<デンマーク旅 2015 ☆ スウェーデンと、ドイツナンバー車と、阪神タイガース | top | デンマーク旅 2015 ☆ 初ハンモックと、永遠のブランコ>>


comment

向田邦子のエッセイの中でも留守番電話の話、私もとても好きです。
生きていらしたらもっと素敵な日本語に出会えたのに・・・と時々事故死を惜しく思います。
  1. 2015/08/14(Fri) 11:57:34 |
  2. URL |
  3. akane #z8Ev11P6
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

akaneさん。

これもakaneさん、既に読まれていたのですね。偶然!
今度お会いする時、是非お好きなご本のお話、聞かせて下さいね。

それにしても、本当に事故死を惜しく思います。
そしてもっと早く向田さんの作品に出会えていたら・・とも思います。
  1. 2015/08/15(Sat) 20:36:45 |
  2. URL |
  3. ikebow #-
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://dolcevita0210.blog.fc2.com/tb.php/654-a47dca03
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)